オツシラヨアイ・

ヘシニャ

オツシラヨアイ・

ヘシニャ
 

奈良女子大学・近鉄文化サロン阿倍野連携<共催講座>


 株式会社近鉄百貨店と平成29年4月に共同で文化事業を実施するための協定を結びました。その協定に基づき、共催で講座を開催することになりました。
 2021年度前期の講座は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため見合わせておりました。2021年度後期の講座は、オツシラヨアイ・言語文化学科日本アジア言語文化学コースの尾山慎准教授による全4回の講座「言語学と仏教――科学と宗教のまなざし――」を開催いたします。興味のある講座を1回単位で受講することができますが、連続して受講することでより理解が深まります。みなさまのご参加をお待ちしております。


言語学と仏教――科学と宗教のまなざし――

 言葉を研究する現代科学と、言葉を縦横無尽に使って“この世界”を説明しようとする宗教。正反対?水と油?あるいは宗教とは、科学を手に入れた人間にとってもう過去の遺物なのでしょうか。確かに両者に違うところは様々ありますが、決して何から何まで反発し合うもの、矛盾し合うものではありません。まして、「終わった」存在でもありません。言語研究と宗教――特に仏教の様々な相通点を見出し、複合的な観点から人文学智の深奥に迫ります。

【第1回】
・開講日時  2021年12月18日(土)10時30分―12時
・題  目  宗教とは“世界の説明”――名付けと記号論――

【第2回】
・開講日時  2022年 1月22日(土) 13時30分―15時
     →コロナウィルス感染拡大防止のため延期
     【振替日】2022年3月26日(土)10時30分―12時

・題  目  抽象世界と具象世界
       ――両者の往還こそ人間の叡智――

【第3回】
・開講日時  2022年 2月 5日(土)10時30分―12時
     →コロナウィルス感染拡大防止のため延期
     【振替日】2022年4月16日(土)10時30分―12時

・題  目  科学は真理の探究か、合意の取り付けか
       ――真理を標榜する宗教との対比――

【第4回】
・開講日時  2022年 3月 5日(土)10時30分―12時
     →コロナウィルス感染拡大防止のため延期
     【振替日】2022年5月14日(土)10時30分―12時

・題  目  比喩と実態
       ――言語の最も得意とするところと法華経の比喩――

・講  師 尾山慎
(オツシラヨアイ・ 言語文化学科 言語文化学コース 准教授)

・会  場  近鉄文化サロン阿倍野
        (大阪市阿倍野区阿倍野筋2-1-40 and4階)


・受 講 料  各1回 会員:1,320円、一般:1,650円


<お申込み・お問合せ>
  近鉄文化サロン 阿倍野
      ・〒545-0052 大阪市阿倍野区阿倍野筋2-1-40 and4階
      ・TEL 06-6625-1771
       (受付時間)10:00〜19:00(日曜日は10:00〜17:00)
        ※休業日 10/29(金)〜10/31(日)、11/29(月)、11/30(火)
             12/29(水)〜1/5(水)、3/31(木)は受付業務がお休みです。

<講座概要>

【第1回】 2021年12月18日(土) 10時30分―12時
宗教とは“世界の説明”――名付けと記号論――

 宗教といえば心、精神世界がイメージされるでしょう。そして儀式や儀礼。それらを通した癒やし、拠りどころという役割も確かにありますが、“この世界の説明”という大きな役割を担っています。そして説明には言葉が必要です。現代科学があきらかにしている言葉の機能と、仏教が文字や言葉をどう把握して扱っているか、対比的に見ていきます。それを通して、両者の符合するところをも見出していきます。


【第2回】 2022年 1月22日(土) 13時30分―15時
      →コロナウィルス感染拡大防止のため延期
      【振替日】】2022年3月26日(土)10時30分―12時

抽象世界と具象世界――両者の往還こそ人間の叡智――

 「もっと具体的に」という指示や指導を耳にすることがあるでしょう。しかし、個別的に一つ一つ詳しく見るだけが物事の本質を知る術ではありません。たとえばハトとカラスとダチョウが仲間だと括るのは抽象化です。人間の知識の体系的整理には具象と抽象の両方が必要なのです。仏教は、言語学的な考察ルートではなく、最初からこの両面に気づいていました。実際に経典の文言を追いかけ、言語学を宗教学的見地から、そして宗教言説を言語学的に解析してみましょう。


【第3回】 2022年 2月 5日(土) 10時30分―12時
      →コロナウィルス感染拡大防止のため延期
      【振替日】】2022年4月16日(土)10時30分―12時

科学は真理の探究か、合意の取り付けか―――真理を標榜する宗教との対比――

 地動説を唱えたガリレオ・ガリレイは、猛反発に遭い、裁判にかけられました。科学は、真理の探究といいますが、少なくともガリレイの生きた時代に、多くの人が信じる「真理」は違うところにあったといえます。「真理」なるものへ到達しようとするプロセスがあるとすれば、科学と宗教では何が、どう違うのでしょうか。何かを探究すること、知ろうとする歴史が、実は科学においても一枚岩でないことを、宗教と対比しつつ、見ていきます。


【第4回】 2022年 3月 5日(土) 10時30分―12時
      →コロナウィルス感染拡大防止のため延期
      【振替日】】2022年5月14日(土)10時30分―12時

比喩と実態――言語の最も得意とするところと法華経の比喩――

 「聴衆の中で浮いてしまった彼の立場はどうなる」という一文、比喩はどれでしょうか。「浮いた」だけではありません。目に見えないものを実際の空間的な言葉で代替している「立場」も実は比喩です。日常気づかないところに比喩表現はあふれています。一方仏教も比喩をこれでもかというほどに尽くします。ある一つのことについて、比喩を繰り返すことにはどういう意味があるのでしょうか。言語学的に比喩の役割を分析して、仏教が用いる比喩の真意を見出します。


    

 
 作成・管理:奈良女子大学社会連携センター